僕の歩く道

自閉症の青年が主人公のドラマ、第一話から観ている。主演の草なぎ剛さんの静かな演技は、舟越桂さんの彫刻を見るようで、美しい。彼は役つくりのために自閉症の方に会って話を聞いたりしたようだ。動物園の飼育掛りという設定も、何となくノンヒューマン環境論的な、自分が動物になってしまうような、なってしまいたいような気持ちを誘い、ただ画面を眺めている。
家族の葛藤の描写がないと、ドラマとして成り立たないのだろうけれど、ややステレオタイプな感じがする。動物園の年配飼育係の理解のなさ加減も、いらないかもしれない。それら全てを外したようなドラマ作れないだろうか?そんなドラマ誰が見るんや、みたいな。