日本の鳥と卵427 小海途銀次郎 鳥の巣コレクションのすべて

大阪市立自然史博物館さんのブロガー招待に、今回も当選したので、家族で伺いました。


日本の鳥と卵427 小海途銀次郎 鳥の巣コレクションのすべて
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2022birdnest/index.html

娘のアーチャンは、南港野鳥園で出会った、コチドリが大好きで、レンジャーさん達の丁寧な対応もあり、それがきっかけで他の鳥たちのことや鳴き声にも興味を持ち始め、自然への理解が拡がっていきましたし、今回の展示もとても楽しみにしていました。

今回もコチドリの巣が展示されていましたが、7年前の「たまごとたね-いのちのはじまりと不思議-」展で見ていましたので、画像を見較べてみますと同じ巣でした。砂利や岩を巣の材料にしているので、地面から掘り出したような巣を崩さずに維持しているところも興味を引きます。


コチドリの巣が展示されていた展覧会記録
特別展「たまごとたね-いのちのはじまりと不思議-」
https://prader-willi.hatenablog.com/entry/20150719/shizenshi

でも、興味を持つきっかけとなったコチドリも、最初に街中で見かけたのはコチドリではなく、ハクセキレイであったこと、画像をお見せしたところ、レンジャーさんの指摘で判明しましたが、最初に聞いた「コチドリ」という言葉の響きが良かったのか、コチドリの群れを望遠鏡で見た時の美しさに感動したのか、コチドリにはまりましたが、ハクセキレイも好きですし、とても綺麗な巣です。街中で、よく見掛けるハクセキレイですが、もともとは北海道のみで生息していたものが近年、南へ繁殖地を広げたと解説に有り、初めて知りました。


ジョービタキは時々、我家で植えてるナンテンの実を食べに来てくれるので好きな鳥ですが、ジョービタキもハクセキレイ同様に北から南へ繁殖地を広げてきたこと知りました。

ちょうどこの時期に営巣が始まるツバメも毎年、近所で見掛けるし、ヒナが直接近くで見る事ができるので、とても楽しみで、美しく大好きな鳥ですが、最近はごく僅かしか見る事がなくなり、またせっかく営巣を始めても糞の処理等で嫌がられるのか、途中で潰されたところも見掛けますし、法律で守る以前に、生き物の生態への理解を深め、愛情を持って見守られるように、子供の頃から理解の機会が増えて行けば良いなと思いますし、今回の展示はそのよい機会だと感じました。


長居植物園での観鳥会で何度も見たことのあるカワセミですが、その巣が小さな洞窟みたいなものであること、これは驚きでした。あんなに小さな体でよくこれだけの穴を掘れるものだと感心します。

街中で一番見るのは、やはりスズメですが、でも巣を見るのはめったに無いですね。見られるとしても建物や看板等の人工物のちょっとした隙間に作っているようですし、展示されていた巣にも、自然な枝に営巣したものに、収集された小海途さんも驚かれていますね。

膨大な数の鳥の巣のひとつひとつの美しさ、自然の中に生きる逞しさを感じさせる展覧会でした。

コレクション寄贈された、小海途銀次郎さんてどんな方だったんだろう、お名前から昔の銀幕のスターのような、もしくは旅芸人しながら各地の鳥の巣を収集されている姿を空想した。