中嶋佑一個展「タッチ」

2020年11月11日(水曜)
アーチャンお迎えの帰路、肥後橋で降りて、Calo Bookshop and Cafeへ伺いました。

www.facebook.com

facebookの画像観てて、今年の初めごろに名村造船で観た服のイメージの展覧会の作品に感じが近いなと思いましたが、作家さん在廊されていて、お話を伺ったら、やはり同じ方でした。

名村造船の時に較べて、名村造船の作品はよりクリアーな美しいデザイン指向な印象を受けましたが、ここでの展示は、コロナ禍の影響も受けてなのか、ダメージ受けた感があり、そこからの再生なのでしょうか、より人間に近い感触がありました。

名村造船の時のレビューに私は下記のように記していました。
prader-willi.hatenablog.com

『馴染み易い日常的な衣服のスケールが地続きで、スケールアウトな衣服につながっていて、シンボリックな、距離や大きさに依存しない、文字のような存在と化した部分と、生身の身体の延長な部分とが、シームレスにつながり、ユニークな表現と感じました。』


この印象の根幹の部分は今回の展示でも同様に感じられました。

人間の外へ出る事は、人間の限界から困難で、無限にデフォルメしてみても、消える事は無い。しかし、それを物理的に視覚認知的に限られた狭いギャラリー空間で体験する時、シームレスに伸長されたイメージの断片を瞬間的に切り取り、認知することになる。そのイメージのエッジは、とても曖昧なものではあるまいか。