目の動きからADHD診断、大阪大グループ開発

とても興味深い研究ですね。眼球運動の遅さ=それを司る脳の部位の変異であるとすれば、眼球運動を促すセラピーは有効なのだろうか?
アニメーションの効果やEMDR的な眼球運動に関わるセラピーの可能性を感じていて、探求もしてきたので、心強い研究成果ですね。
治療法開発に結び付く事を祈ります。

目の動きからADHD診断、大阪大グループ開発(読売新聞より引用)
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20150602-OYO1T50021.html?from=oyartcl_blist

喜多村准教授らは、本を読んだり、信号の変わり際を目で追ったりする時に、脳からの命令で起きる眼球の速い動きに注目。
ADHDと診断された5〜11歳の37人と、ADHDの疑いがない同年代の88人を対象に、画面上に映し出された点の移動を目で追ってもらい、眼球が動く時間を測定した。その結果、ADHDの子どもは、それ以外の子どもよりも眼球の反応が遅かった。
喜多村准教授は「眼球の動きと関係する脳機能に何らかの異常があるらしい。学習障害自閉症スペクトラム障害など、他の発達障害でも計測が可能か調べたい」と話す。

眼球運動のわずかな異常から発達障害を早期に診断できる手法を開発 - 子供の発達障害に対する適切なケアの実現へ(大阪大学医学部のwebより引用)
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/jpn/events/achievement/matsuo-kitamura-20150528/

論文フリーで公開してくださっている。とても重要な研究ですね。

Gap Effect Abnormalities during a Visually Guided Pro-Saccade Task in Children with Attention Deficit Hyperactivity Disorder

http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0125573