長谷川睦展

午後、北浜で降りて中之島公園のバラ園でランチしてから、ギャラリー白へ行き、知人の長谷川睦さんの銅板画展を観ました。長谷川さん在廊されていて、少しお話も聞けました。

長谷川睦展
ギャラリー白
http://galleryhaku.com/

銅板画のドライポイントによるモノタイプ。何度も何度も繰り返し刷っていき、どうなっていくか決めないで、自由に版を重ね表れてくる世界を楽しんでいるようなイメージ。
以前の作品は、薄い銅版を金鋏で切り取っていったような断片的なものの浮遊するようなイメージが強く感じられましたが、最近の作品は、断片的な版を重ねていながら、そのエッジの強調はあまり意識されていなくて、全体の中に溶け込んでいるように感じます。
そしてそれらに替わって描かれた断片的なエッジによって浮遊する、架空の球体のようなものが視覚を刺激し始める。
それはどこか眼球運動を促すセラピーのようであり、具体的なイメージを持った初春の植物たちの生命力から得られるセラピーのような、アートのちからを感じる。