ツムテンカク2013

FAB LAB KITAKAGAYAさんでのワークショップの後、通天閣周辺で開催されるツムテンカク2013へ行きました。

ツムテンカク2013
http://tsumutenkaku.com/about

いろいろなイベント盛りだくさんで、どこから行くか迷いましたが、カーチャンとアーチャンは、あのこ どこのこ すしのこの逆襲 〜 EPISODEⅡ 〜byタマノイ酢株式会社の景品目当てに奔走、たくさんゲットして大喜びでした。
以前、淀川でのイベントで拝見した淀川テクニックさんがワークショップされてるというので、ゲートボール場へ行きました。

淀川テクニック / 新世界!ゴミゴミ☆キャンプ
http://tsumutenkaku.com/topics/event/gomigomi-camp

スーパーのトレーを使ってのワークショップ。中央にキッチンカウンターと思われるものが無理やり積み上げられていて、背景の通天閣と並び強烈なイメージ。

会場に、ノッテオリテで紹介された、我家が参加した名村造船所跡の壁画ワークショップの際に、サポートスタッフとして参加されていた、コタケマンさんが居られ、アーチャンのこと覚えていてくださいました。お世話になりました。
もうお1人サポートスタッフとして参加されていた、船川翔司さんも今回のイベントで新世界市場のギャラリーでセルフ祭に参加されているらしく、教えていただいて、そちらに向かいました。
新世界市場いくまでの間に、ゾンビメイクのイベントがあり、通天閣の街中にゾンビがいっぱい。市場内のメイクコーナーは行列できていました。以後、このイベントの目玉企画になりそうな勢い。みんな変身願望強いですね。
ギャラリーに辿り着き、船川翔司さんにも再会。再会を喜んでくださいました。壁画ワークショップ以降もヨルムさんと交流は続いているらしい。(船川さんの作品の感想は後日詳述します)
また、いろいろと交流願います。

ツムテンカク2013 セルフ祭「船川翔司」展

新世界市場のアーケードに入るとゾンビメーク待ちの人で、今までに無い賑わいでした。ゾンビメークコーナーのすぐ近くのギャラリーで船川さん個展されていました。
ギャラリーと言っても、もと商店をそのまま活用して、通路と隔ての無いオープンな状態でどこからが商店街でどこからがギャラリーで作品なのか判然としないような雰囲気でした。(そこがセルフ祭りの特徴なのかもしれません)
船川さん来られ再会。
展示コンセプトは少し前に亡くなった飼い犬のことを想起した時のイメージ世界らしい。(アーチャンが名村造船所跡の壁画に霊柩車を描いたこと、壁画制作に関った皆さんのなかでちょっと衝撃でもあったらしく、死を巡る思いで、繋がっているのかもしれません)
確かに非決定論的な流動的な、生的なイメージを描くよりも、死の確定した静的な世界を描く事の方が焦点は、ずれないのかもしれない。
船川さんの亡くなった飼い犬のイメージに対する言葉を手掛かりに、空想する。

近代絵画のギュスターブ・モローが描く預言者の首を掲げるサロメの図を想起した。これは、近現代人の、生を停止しなければ対話が始まらない様相を象徴的に描いているではと感じている。預言者の生首の位置は高く掲げられていることも印象的だ。
それに対して、より現代に近いデュシャンのような、固定化したレディメイドな製品や、ひもを使った停止原器のような、外観的には静的な世界に近いように見えるアートでありながら、性的な世界や動的なイメージに深く関りつづける作品は、より身近な位置に置かれ、机や床や壁にフィットして可触的である。
船川さんの作品は、人工的に起された風によって上昇していくかのような宙吊の回転体(見上げる象徴的な死の世界であるのか)と、イヤホンから聞えるかすかなラジオの音と街の騒音とが入り混じり聞える、観る人と接続し生の世界と可触するもの(生や性的な世界や動的なイメージの世界であるのか)とが混在している。
デュシャンのようなアーティストを参照されていますか?と聞くと、影響を受けているのは最近の作家では梅田哲也さんとの事。
なるほどなと思う。
西成区のbreaker projectさんの企画で梅田哲也さんの展覧会拝見した時の感想に、私は下記のような言葉を書いていた。

「朽ちて住む人も無くなった壊れ行く木造アパートが、まるで臨終を迎えた老人もしくは屍のようでありつつ、解剖していくうちに、様々な人々の記憶が蘇り、葬儀の荘厳さと突き詰めるとこっけいであったりするような、悲しく暗い気持ちと、嬉しくなってくるような複雑な感情が湧きあがってくる。」
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20111112/art

船川さんの作品世界にも共通したイメージを感じるし、静的な死の世界と生(もしくは性)的な世界とが繋がり揺れ動いているような、そんな世界であるかもしれない。


今回、プログラムをHPで見てて、ちょっと興味もってたのが、ホドウクンマチアート。

ホドウクンマチアート
http://tsumutenkaku.com/topics/event/design-tenji

視覚障がい者歩行誘導路にいろいろなデザインを施して、ユニークなランドスケープになっていました。いろいろな可能性を感じますね。

最後に、タマノイ酢さんで景品いただき、帰路につきました。