こころの未来研究センターにて療育

午後2時30分から京都大学の、こころの未来研究センターにて療育を受けました。今日もいつもの担当のITさんとIDさんとOGさんに見ていただきました。

今日の課題
1、パソコン課題
2、〜番目の文字は? 
3、かたちの真似をして書こう
4、漢字神経衰弱
5、おまけの勉強 

療育の部屋の奥にプレイルームが備えられていて、僕達夫婦はそこで待機。

2の、〜番目の文字は?課題は、例題「てがみ」と読み上げて、二番目の文字は?と聞いて「が」と回答する。
文字と順番を両方考えないといけないので、アーチャンには負荷が大きかったようで、回答にかなり時間が掛かり難しかった様子。
文字の下に順番を打って、3番目の文字は?という感じで視覚的援助をするとよく出来るようになるようです。
また、「ゆうびん」の「う」のような長音や、「がっこう」の「っ」のような促音が認識できなくて飛んでしまう。
「れんこん」の「ん」は子音のみなので、「れん」とか「こん」のように前の文字と一体になって分離できない場合がある。これは日本語を知らない外国人の子供によく見られる現象でもあるらしいが。 
3の、かたちの真似をして書こう課題は、やはり複雑な図形になると間違え易くなっている。
4の、漢字神経衰弱課題は、最初にゲーム的に漢字による神経衰弱をして遊んだ後に、そこで出された漢字と、出されなくて見ていない漢字の、一画だけ抜けているものを見て、どこが抜けているか当てて埋める課題。難しい文字が多かったが、16問中13問正解と、一から全部書くのは難しいけれど、ある程度の形は記憶できている可能性がある様子。アーチャンは漢字の授業も特に好きだから、視覚的に覚えやすい課題は好きなのかもしれません。

先日の、小学校での授業中の漢字ノートでのトラブルについて、少しお話し、アドバイスも頂いた。それと少し前から、周囲でちょっとしたケンカのような事があり、言い合いになっている場面に遭遇した際に、関係の無い自分が怒られたりしていると感じてしまい、不快な気分を抱えたまま落ち込んで、登校できなくなったりすることが起きているので、その事も含めてお話しました。
ITさんのお話では、自閉症の場合よく見られる現象を手掛かりに、アーチャンでも同様の現象が起きているのではないかと。
例えば、誰かが大きな声で怒っている場面に遭遇すると、こわい思いを感じるが、自分ではない他の子を怒っているということが分かれば、こわいとは感じない。そんな風に、自分に対しての関係なのか、他人に対しての事なのか、定型発達の子は理解できているが、自閉症の場合、その区分がよく出来ていない場合がある。(その図式=排他的論理和=与えられた2つの命題のいずれかただ1つのみが真であるときに真となる論理演算
場所の概念も同じ原理。家での振舞と学校とでは違う対応になるはずのものが、区別がきちんとできていない為に、社会への適応で躓いてしまう。ここが、自閉症の場合の一番のポイントではないか、との事。
アーチャンも自閉症の子と同様の問題で躓いている可能性がある様子。
先日、私から先生に御願いした視覚的支援の方法は、その場の区分をよく理解する為の良い方法と思われるとの事でした。
(その晩、帰宅後アーチャンが厚紙を丸めて、そこに漢字タイムと書いて、テーブルの上に置きました。これは何と聞くと、今日学校で、担任の先生が国語の授業時間の際に、さっそく実践してくださったらしく、アーチャンもその対応が分かり易くて、嬉しかったらしく、自分で真似て作ったらしい。この流れで躓かないで乗り越えてくれればと思います。)