阿波藍のしぼり染め 

今年もDOORSのワークショップが始り、我家の今年第1回目は、午前10時30分から京都の元立誠小学校で、「阿波藍のしぼり染め」に家族で参加してきました。
このワークショップは「関西文化ワークショップフェスティバル」の講座も兼ねていて、普段触れる機会の少ない伝統文化を知る良い機会となりました。
最初に阿波藍の染料となる、「すくも」づくりについて詳しく解説。最初、中国から藍染めの技術が入ってきた頃は、生葉で染めていたらしい。生葉の場合、色も淡いし、年間通じて染の作業も出来ないという事で、葉を醗酵させて濃い藍色にして、保存の効く「すくも」を開発していったそうです。今日は会場に、本格的に仕込まれて醗酵の最後の過程で生じる「藍の華」が浮かんだ液を会場に搬入されていて、阿波藍の文化を広く伝えようとされる意気込みが伝わってきました。醗酵の独特の匂いが会場に充満しています。

乾燥した藍の葉っぱ。

出来上がった「すくも」のひとかけら。

会場に置かれた染料の樽。藍の華が浮かんでいます。独特の匂いがします。

その後、今日の課題のハンカチを染めるやり方を解説されて、さっそく実施となりました。
スタッフの皆さんがテーブル毎について、丁寧なサポートをしてくださったので、我家も何とか完成することができました。
講師の皆さん、主催者の皆さん、ありがとうございました、感謝です。

しぼり染は、藍が空気に触れることで酸化して発色する特色を活かして、布をしぼる事で空気との接触を絶ち、その部分が染まらないで白くなる、という原理らしい。しぼり方として、いろいろなパターンを教えていただきましたが、我家はアーチャンが気に入った「布を自然に握るだけ」のやり方、僕が「アルミ箔の玉を輪ゴムでしばる」やり方で、カーチャンが「爪楊枝を輪ゴムでしばる」やり方と、それぞれ異なる技法を試してみました。

アーチャンの「布を自然に握るだけ」はいきなり液に漬けるので、一番空いている状態で出来たので、講師の先生がつきっきりでしてくださり、うまく染まりました。漬けてしぼって、空気に触れさせて、もう一度漬けて・・・を何度も繰り返して藍の濃さを調整していくのですが、アーチャンのは回数が少し少なかったので、淡い感じに仕上がりました。

染めてから水できれいに洗います。

そして水をタオルで吸い取って、アイロン掛けて完成。

僕のは「アルミ箔の玉を輪ゴムでしばる」やり方。アーチャンが置きたいところに玉を置いて、それを僕が輪ゴムでしぼっていきました。

何度も漬けては空気に触れさせてを繰り返し、少し濃い目の仕上にしました。

しぼったところは微妙な模様になっています。

カーチャンは、「爪楊枝を輪ゴムでしばる」やり方。一部アルミ箔の玉も使っていました。

インターナショナルワークショップフェスティバル [250 DOORS]
http://www.artcomplex.net/doors/index.php

【ワークショップ名】阿波藍のしぼり染め。きれいな柄を染めてみよう!
【講師名】阿部正臣・有内則子(徳島県藍染研究会)
【日時】2010-08-07 10:30:00
【場所】元立誠小学校/木工室
【内容】//この日のために、10日前から「阿波藍」の染料液を仕込みました。木灰
のアクなどの自然素材を使い、藍に潜む微生物の力を借りた「天然灰汁発
酵建て」の染料液です。これを使った絞り染めに挑戦してみませんか。世
界にひとつ、あなただけの柄でハンカチを染めましょう。//
http://www.artcomplex.net/doors/250sche/index.php?itemid=5753&catid=361
DOORSより引用

阿波藍×未来形プロジェクト
http://awa-ai-saiko.com

このワークショップは、「関西文化ワークショップフェスティバル」の一環としても開催されるそうです。
http://www.kansai.gr.jp/j/workshop/index.html