「藤本由紀夫展 +/−」展

ロシアの至宝展を観た後で、このようなコンテンポラリーな展覧会を観ると、夢からいきなり現実に引き戻されるようだ。おそらく作者さんも、そのことはかなり意識されたんだろうなと思う。最初にこの展覧会から観ていたら、またかなり印象も違っていたとも思う。
ヨドバシカメラとかの巨大量販店で、ちょっとした部品とか買いに一人で行ったときの、なんとも言えない、活気と騒音、音響に洗脳されそうになり、思考停止してしまう、あの感じが、とても静かに再現されているような感じがする。併設展が無かったら、おそらくもっとたくさんのプレイヤー置いて、展示したのではないだろうか、と空想した。
隣接展示場との音の距離のとり方が、作者の間合いであり、現代美術の感性の僕の好きなところでもある。

「藤本由紀夫展 +/−」展
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