河嵜育子展を観る

天音堂にて河嵜育子展を観る。

http://artgram.jp/hjn/gallery/amanedo/
天音堂

陶芸による小さなオブジェ展。
スペースブロックのような白い形が積み上げられている。それぞれに小さな窓と階段があり、隙間無く増殖していく。(釉薬を塗った後、ふき取っているので、表面の傷やくぼみに残った痕跡のような黒が、表面に強さを与えている)
別の作品では、指で摘めるような、さらに小さな、のこぎり屋根の建物が無数に、その他の実用的なお皿と同様に、バラ売りされているということもあり(作者の好みでもあるだろう)ただ置かれている。それらを手にとってバラバラにしてみたり、ふたを開けたりすると、香炉であったり、文鎮であったりと楽しい仕掛け。幼児のスケール・エラー的感覚は、イメージの部分において、大人になっても誰にでも残っている、そんな風なメッセージを受け取っていた。