「脳を作り脳を育てる遺伝子」大野耕策著を読む(借りる)

大野先生の講演会の後で、先生の著作検索してみて、図書館に予約しておいた。110ページのハンドブックスタイルだけれど、基本的な遺伝の仕組みから、将来の遺伝子治療の可能性について、具体的に記述されていて、読み応え有ります。一部引用。

これまで小児科の先生でも診た事の無いようなまれな「脳の発生に異常を起こす遺伝病」の研究が、世界で広く読まれている科学週刊誌にしばしば取り上げられるようになりました。私達の複雑な行動を支える脳がどのようにして作られるのかという疑問に対して、少しずつ分子レベルでその内容が明らかになり始め、幅広い分野の科学者に役立つ結果が出てきたことを意味しています。これら脳の発生異常のメカニズムが多くの科学者によって興味をもたれることによって、「脳の奇形」の発生の予防だけではなく、私達の脳の病気を治療する画期的な方法が生み出される可能性があります。
「脳を作り脳を育てる遺伝子」大野耕策著より
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/40e7d754e31010100a72?aid=&bibid=01324628&volno=0000

「多くの科学者によって興味をもたれることによって、脳の病気を治療する画期的な方法が生み出される可能性があります」という部分に期待したいですね。PWSは、まだまだ未解明なとこ多い障害ですから、たくさんの研究者さんにPWSを知っていただいて、興味持っていただいて、治療法開発していただきたいというのは、親の願いであり、僕のblogの趣旨でもあります。