Young And Talented DMOARTS Group Show 2012

四天王寺ワッソと大阪城の放鷹術披露を観たあと、帰路、谷町四丁目から地下鉄に乗り東梅田で降りて、大阪駅三越伊勢丹3FのDMOARTSさんへ行きました。

Young And Talented DMOARTS Group Show 2012
http://www.dmoarts.com/exhibition/2012/10/2291/

昨日、奈良のHANARARTで山中さんキュレーターされた旧川本邸の展示観て、山中さんのtwitterでこの展覧会の事をRTされていたし、以前、なんばパークスでの、こちらも山中さんが企画された「リアリティとの戯れ」展でワークショップでもお世話になった田岡和也さんが出展されていたので、見ておきたいと思い行きました。
会場に田岡さん居られ少しお話も聞けました。会場の制約もあるのか比較的小さな作品。
自分の子どもと同じ年齢の5歳の頃の写真を手掛かりにイメージして描かれた絵画であるらしい。
リアリティの戯れ展の際の作品でも感じた、上下左右の感覚が曖昧にされていて、観察者中心座標系が揺らいでいるようなイメージ。ただ前回拝見した作品の頃は、全体に等価な感じで描いていたものが、今回は前後のような空間を少し意識して描かれたらしい。
個人的な印象としては、果ても無く拡がるカオスなランドスケープに自発的に生じてくる顔的なイメージが浮かび上がってくるような。それは言語的な説明では、子どもの頃の記録を想起してとなるのかもしれないが、カオスなランドスケープと顔的なものが混じり合っている(「脱抑制的/抑制的」と呼びうるかもしれない)状態がとても心地良い。
昨日一日掛けてドローイングを公開でされたらしく、ギャラリーの外に展示されていましたが、高槻の街の記憶の場所らしく、私も長く仕事で高槻に通っていたので、何となく親近感が湧いてくるような。

グループ展ということで、他の作者さんの作品も興味深いものがありました。
鍛治本武志さんのデカルコマニーとマスキングによるタブローは、先日のアートストリーム2012で拝見して、この方のユニークさも強く感じましたし、田岡さんの作品とはまた違ったかたちでの、カオスなランドスケープと顔的なものが混じり合っているイメージが感じられました。
あえて、これをシルクスクリーン等でやらないこだわりも面白い。デカルコマニーの偶然性とマスキングのきっちりとした輪郭の対象が面白い。顔自体をまったく描かないでデカルコマニーの部分のフラットなシルエットになっているところが想像力を刺激する。小さなオブジェも謎めいていて、飽きませんね。