特別展「のぞいてみよう ハチの世界」

長居公園内にある大阪市立自然史博物館へ家族で行き、特別展「のぞいてみよう ハチの世界」を観ました(ブロガー無料招待に申し込んで、今回もラッキーに当選しました)
とても暑い日でしたが、博物館の中は涼しく快適で、夏休み中なので、たくさんの親子連れが入場していました。

特別展「のぞいてみよう ハチの世界」
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2012hachi/index.html
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/
大阪市立自然史博物館のHPより

自分の仕事柄、フレームを考えたりする場合の手掛かりとして、ハチの巣のような立体構造に興味惹かれることが多いし、私の場合、ハチの生態よりもむしろハチが作り出す不思議な巣のかたちに対する興味が強かったですね。
今回の展示は、ハチの巣の立体構造に関しての新しい知見はあまり展示されていませんでしたが、でも様々な多様な発展を遂げてきたハチの生態が、標本、写真、動画などを通じて、よく分るものとなっていて、改めてハチという昆虫の魅力を感じることができました。
ハチの進化史の説明で、最初に登場したのが約2億年前のナギナタハバチの仲間らしく、化石をレンズで覗ける仕掛けとなっていて、アーチャンもずっと覗いていました。過去、何度も自然史博物館さんの特別展にアーチャン連れて観ましたが、今日は展示内容に興味が湧いた様子で、カーチャンと一緒に話をしながら廻っていて、成長が感じられた事も嬉しいですね。(画像転載許諾済)


初期のハバチの幼虫の食べ物は植物だったらしく、植物との共生関係から、植物の進化繁栄に合わせたハチの進化の様子もよく分りました。
植物は消化吸収率が良くないので、寄生バチのように他の虫の体や卵に卵を産み、孵化した幼虫に食べさせる種類のハチや、スズメバチのような狩バチも登場してきます。
今回、迫力のある拡大写真がたくさん展示されていて、肉眼では観る事のできないハチの体の細部の美しさもよく伝わってきました。そのパネルのところで妻子。

そして、花の進化繁栄に合わせたハチの進化で、ハナバチのような群れで暮らし、子育てをする種類も発展してきたそうです。
アーチャン、今回の展示に強い興味を感じてたのは、おそらく、多くのハチが小型化の方向に進化していて、アーチャン自身が小さいものが好きな事と、特にハナバチ類が可愛かった様子で、どれが好きて聞くと、ハナバチを指差して教えてくれました。

私は、甲虫のような美しい輝きのあるセイボウが良かったですね。こんなハチが存在することも今まで知りませんでした。そしてとても小さい。

会場に展示されている膨大な数の標本類を、一点一点見つめていても見飽きないですね。子ども達の夏の宿題の課題として取上げると良い展示と感じます。
楽しい展示でした、今回もブロガー招待いただき感謝です。

2012年8月8日追記
8月7日に中央公会堂でDOORSのワークショップ「出張!自然史博物館!作って知ろう!手のひら昆虫」があり、自然史博物館のワークショップスタッフの岡島佐恵さんが講師されていて、この展覧会と連動したテーマだったので、家族で参加してきました。展覧会と連動して何かを作るというのは、エピソード記憶として残り易いし、楽しいので嬉しい企画です。
昨年のアンモナイトの消しゴムワークショップの時、担当されていて、我が家の事覚えてくださいました。
丁寧なサポート、楽しい時間、感謝です。
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20120807/workshop

過去の参加記録もリンクしておきます。

過去のブロガー招待の記事
特別展「新説・恐竜の成長」
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20120311/Museum
特別展「OCEAN! 海はモンスターでいっぱい」http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20110910/Museum
特別展「来て!見て!感激!大化石展」:http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20110703/event
大化石展ぐるぐる消しゴム アンモナイト
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20110813/workshop
「お披露目!博物館に届いた新しい標本」展
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20110429/event

それと、かなり前に書き込んだハチに関してのメモを再録します。

蜂の巣で思い出す事。
以前、勤めていた頃、雪の詩で有名な詩人の記念館コンペに参加したことがある。雪の結晶の研究中に菱形12面体を発見したケプラーのイメージに倣い、菱形12面体のフレームの連続体とした。幾何学の参考書に刺激受けての事だけれど、その京都大学の宮崎興二先生のテキストに、関連して「蜂の巣は菱形12面体では無いか?」とあったので、透明プラスチックのモデル作りながら、自分が蜂になった気分を感じた事を思い出す。
蜂の巣自体には、その時興味持てなかったけれど、改めて、最初の巣の種というか、芯になる部分は、どうやって蜂はつくるんだろうと思いました。
各巣が押し合って六角形になるのであれば、複数の蜂が同時に巣の材料を等方向に吹き付けないと出来ないし、厳密に等方向なら、六角柱にならず、菱形12面体になりそうな気もする。
(2004年1月29日)