がんを生きる:負担少ない治療/下 術後の体重減を抑制◇胃切除の患者に、食欲促進ホルモン投与 阪大病院で臨床試験

prader-willi症候群の場合、健常者よりもグレリン血中濃度が数倍高く、現在判明しているもののなかで、末梢投与で食欲促進するのはグレリンだけと聞いていますので、PWSの過食症との関連も何とか判明してくれればと期待しています。アーチャンが血液検体として、患者家族有志の8名の方々とグレリンの発見者のお一人である久留米大学の児島先生の御研究に参加して、もう何年になるんだろう?(当方のblog日記に児島先生がグレリンとPWSの関係について投稿してくださっています。参照ください。http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/10000101
記事を読んだ後で検索すると、PWSとグレリン血中濃度の関係については、いくつか成果報告は既にされているようですので、主治医さんに資料提供御願いしてみました。海外でのグレリン血中濃度を下げる治験では、食欲は変わらなかったらしく、末梢投与で食欲が増すグレリンを下げても食欲が変わらない詳しいメカニズムはまだ判明していないようです。記事中、「グレリンの応用範囲は広く、寒川所長はノーベル賞候補との呼び声も高い」とありますし、期待したいですね。prader-willi症候群にも恩恵があることを祈っています。よろしく御願い致します。

土岐教授は、胃の中で分泌される食欲促進ホルモン「グレリン」に注目した。胃や食道のがんで胃を取ったり、食道を切って胃の一部で代わりの管を作る手術をした患者では、血液中のグレリンが急減することが分かった。特に胃をすべて取った場合、グレリンは約10分の1に減り、その影響は5年後も続いた。手術後、グレリン分泌の多い人は少ない人より体重減が抑えられるという個人差も表れた。グレリン投与が体重減少を回避できる可能性が高まり、2年前、大阪大で臨床試験が始まった。
(中略)
グレリンは99年、国立循環器病センター研究所(大阪府吹田市)の寒川(かんがわ)賢治所長らが発見した。成長ホルモンの分泌を促す物質とされてきたが、脳に作用して空腹感を増したり、血管を広げて心臓が送り出す血液の量を増やす働きがあることも判明した。摂食障害心不全などの薬にも応用できるのではないかと開発が始まっている。グレリンの応用範囲は広く、寒川所長はノーベル賞候補との呼び声も高い。
毎日新聞社のホームページより引用
http://mainichi.jp/life/today/news/20090120ddm013040142000c.html