韓国での研究

PWSとグレリンの関係について、新しい研究内容がPUBMEDに公表されています。この韓国のグループの研究は継続的に拝読していますが、とても地道なベーシックな感じで調べて居られるようで、このグループが治療法等開発されるのでは?と期待したりしています。少し前には、PWSの血中グレリン濃度が高い原因を探る為、胃の細胞中のグレリン産生細胞数を調べて、具体的に、やはりPWSではグレリン産生細胞が増えていることをつきとめておられます。その時、日本の専門家の方にお聞きしたところ、たぶん胃の組織を生検したのではないか、と言われていました。参加された韓国のPWSの患者家族の皆さんに感謝致します。その努力が報われる事を祈ります。

Marked suppression of ghrelin concentration by insulin in prader-willi syndrome.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cmd=Retrieve&dopt=AbstractPlus&list_uids=17449920&query_hl=3&itool=pubmed_docsum
インスリン投与によって、PWSのグレリン血中濃度は健常者に較べて大きく下がるが、それでも健常者よりも、血中濃度は高いらしく、ベースの濃度がやはりPWSでは高いと推測されているようです。

Increased density of ghrelin-expressing cells in the gastric fundus and body in Prader-Willi syndrome.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cmd=Retrieve&dopt=AbstractPlus&list_uids=15956087&query_hl=3&itool=pubmed_docsum