「築城400年記念 展示・収蔵館」公開〜これが松鷹図だ!〜

狩野探幽(1602〜1674)作とされる松鷹図を見ました。探幽の生きた17世紀の頃の、特に海外の画家達が僕は好きだし、最近この時代についてもっと知りたいと感じています。同じ時代のジャック・カロ(1592〜1635)にしても、またアーチャンと同じ疾患のprader-willi症候群児の肖像画を描いたとされるスペインのファン・カレーニョ・デ・ミランダ(1614〜1685)にしてもとてもユニークな作家達ですし、地理的な距離や国や文化を超えてどこか繋がるところは無いだろうかと見つめていました。
正面と両側面の松鷹図を見ていて、正面と右側の襖の枠は黒であるのに対して、左側の襖の枠は何故か白木のままで、どこにも解説もなく、単に痛んでいるためなのか、何らかの理由があるのか分かりませんでした。その後、二条城の書院を巡った時に、松鷹図の置かれている間(収蔵館が実物で、お城の書院に置かれているのは複製という不思議な雰囲気ですが)を見ていて、他の各部屋も同じでしたが、お殿様の座られる正面に対して、向かって左側の廊下から光が入るような配置となっていて(学校の教室の黒板の配置も概ね同じ配置関係)それ故か、むかって左手の襖の枠を白木にして、襖を閉めた場合でも配置の明暗感を残そうとしたのかと空想。

二条城新春特別展〜これが松鷹図だ!〜
平成21年1月5日(月)〜2月15日(日) 【38日間】
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/nijojo/i8tenjisyuzoukan%202kikarayonki.html