第60回正倉院展
朝からあいにくの冷たい雨模様。アーチャンの楽しみは奈良公園で、鹿にせんべいをあげる事なので、行くかどうか迷う。でも新聞屋さんから貰ったチケットが今月中の期間限定だったので、行けるのは今日しかないし、出掛けました。最初の日曜日で、おそらく混むと予想されたので、あちこち廻って夕方近くに奈良国立博物館へ。おかげで待ち時間も無く比較的楽に見て廻れました。
今回の展示の目玉の「白瑠璃碗」は教科書などで何度となく見てきた物ですが、実物を見るのは初めてで、よく今まで割れずに保存されてきたなと感心する。碗の表面に丸いカットが施され、中心では分離した円がだんだん接近してきて、接する辺が六角形となり、最上端が円弧の連続で終る人工的な強度に満ちた美しい造型。
平螺鈿背八角鏡は点々と置かれた独立した展示ケースにあり、次のケースに鏡を入れる箱の漆皮箱があり、アーチャンにそのことを説明していると、しばらくして同じようなパターンで展示されていた、山水人物鳥獣背円鏡と金銀絵漆箱のところで、箱を見て、鏡の方を指差して、あの鏡入れる箱と教えてくれました。今まで何度か正倉院展にアーチャン連れて来ましたが、いつも展示物には興味なく寝てるか早く帰ろうとウルサかったのですが、今日はそれぞれに興味が湧いた様子で、鏡とそれを入れる箱という関係性について理解を示してくれた事は、ちょっとした進歩で嬉しくなりますね。帰宅後、どれが一番良かった?と聞くと、実際楽しかった様子で、よく覚えていて、演奏記録を流していた刻彫尺八が良かったらしく、笛を吹く真似をしていました。
第60回正倉院展
http://www.narahaku.go.jp/exhib/2008toku/shosoin/shosoin-1.htm
奈良国立博物館のHPより