鹿男あをによし

アーチャンは奈良公園で鹿にせんべいをあげてから、鹿ちゃんのことがとても好きになったみたいで、この鹿男あをによし見てから、「鹿、喋るねんで」と教えてくれる。ドラマの最後のところで出てくる、注意書きに、鹿の描写等はフィクション云々のくだりが面白い。
おおらかな奈良のランドスケープと室内劇での少しとんがった印象のインテリアが交互に出てきて気持ちが良い。徐々にそれが混ざり合うと面白いだろうと思う。剣道の試合のところ、体育館で少し俯瞰で見えてきて、いろいろな競技の為のラインが重なり合い、そして剣道用の四角いラインを見ていると、このドラマの制作されている方の好みの中に、ラースフォントリアー監督の映画「ドッグヴィル」の表現的なものをやはり少し感じてしまう。