BIOMBO/屏風 日本の美展

午後、天王寺公園大阪市立美術館へ。
このところ体調不良で、昨日は一日横になって休んだので少し回復。アーチャンもお出掛けしたい様子なので、近場をまわる事に。
BIOMBO展は、先月の11日にも観に行きましたhttp://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20071111/artが、とても素晴らしい内容だったし、一部展示替えもあるとのことで、今日最終日なので、もう一度行きました。少し混んでいましたが、でもじっくりと鑑賞できる程度だったし、前回観た屏風も改めて観て、やはり良かったですね。

BIOMBO/屏風 日本の美展
http://osaka-art.info-museum.net/special019/special_biombo.html

その中で平安時代唯一の現存物という国宝「山水屏風」(6曲1隻 平安時代11世紀)が最初のコーナーに置かれていました。さすがに傷んでいましたが、何とか描かれている人物や風景は見える状態でした。
建物や光景の描き方はまだ不等角投影図的な形式化した描き方ではないし、いつ頃からあのような独特の歪みの無い描き方になって行ったのか、興味深いところです。
また、屏風の枚数が6曲というのは、その後の時代でも基本的に変わっていませんし、最初に作った人はよく考えて決めたんでしょうね。確かにそれ以外の枚数にすると、うまく納まりません。4枚でも、8枚でも、屏風の中央が凸になるので、絵の奥行き感がうまく出ないと思われます。6枚であれば、中央が凹になるので、視線が馴染むので安定します。中央近辺に主題を持ってきて、周辺はいろいろな要素を配置する。とてもうまく出来ている。所蔵している京都国立博物館に詳細な画像のデーターが出ています。

国宝「山水屏風」(6曲1隻 平安時代11世紀)
http://www3.kyohaku.go.jp/cgi-bin/detail2.cgi?mz_synm=0000000705&gazo_no=1&fa=c001573&limit_no=0&daityou1=A%B9%C3&daityou2=227
京都国立博物館のHPより引用