「天才画家・光琳の国宝」最新科学が謎を解き明かす、を観る

光琳の年表見ると、フェルメールと時代が重なる。番組で取り上げられていた、金箔のように金泥で描かれたとこ、エッジの部分や微妙な揺らぎのようなところも描かれている様が面白い。フェルメールの絵画に感じた古地図の皺やクラックへの偏愛http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20040824#p1に似たもの感じる。
光琳はさまざまな工程を分業して制作したのであろう。金属分析のセンサー使わないと分からないほどの、描かれた金箔を一人であれだけの大きさの画面埋め尽くすのは至難の業だ。金箔でなく、金泥で描いたのは樹の肌を墨流しのような技法で描くのに適していたかららしい。波模様の部分は染色の型利用したらしい。僕も自分の手で作るより、多くの人の共同作業で作るのが好きだから、個人のオリジナルに拘る考え方より、光琳的な作り方好きですね。

江戸時代の天才画家・尾形光琳が描いた国宝「紅白梅図」屏風。去年、科学調査が行なわれ、金箔や銀箔を使って描いたというこれまでの定説を覆す驚くべき事実が明らかになった。光琳は、この作品をどの様に描いたのか、国宝をめぐる謎を解き明かす。
http://www.nhk.or.jp/special/libraly/04/l0008/l0821.html
NHKスペシャルより