ボッティチェリ彷徨 芝高康造展

天野画廊にて、僕の銅板画の先生の、芝高康造展を観る。
会場に先生も居られたので少し作品についてお聞きしました。具象的な形(ボッティチェリの春を断片化して作品化している)を描いた作品は、初めて観るし、とても複雑な様相に少し驚きました。ボッティチェリの作品中の薔薇の花は、日本の牡丹に置き替えられていたり、黒のインクに金を混ぜた不思議な明るい黒の濃淡など、感覚的にしか捉える事のできない様相である。小さく断片化されているので、言われるまで、ボッティチェリの作品が原画であるとは気付きませんでした。断片化し、再構成するところ、常に僕も、ものを作るとき意識しているから、興味深い作品群でした。