第五十四回 日本伝統工芸展

行き当たりバッタリの我が家は、お昼御飯兼ねて近場にお出掛け。少し前に、NHK教育の新日曜美術館で、日本伝統工芸展の紹介していたし、入場料無料だったので、観てきました。
会場に入って、隣の御夫人が僕を見つめるので、横を見ると、同じ長屋に住んでいる御家族でした。声を掛けていただいて、アーチャンは何故か恥かしそうにしている。近所の皆さんは、アーチャンのこと、とても愛してくださるので、ありがたいですね。
奥さんがトールペイントのお仕事されているので、見に来られたらしい。たぶん、日本人の大半の人が何らかの形で、アートであれなんであれ、生活の中で、作ることが好きで、そのトップランナーみたいな人達の作品が一堂に介したという感じの展覧会でした。とにかく一点一点の作品の密度や技術が高いので、見飽きませんでした。2時間近く観ていたと思います。
印象として、突き詰めていけば伝承可能な高度な技術の集積された質のようなものが、全体を貫いていて、それぞれ個性を持ちながら、匿名性の高みに到達されている点は、驚異と言うしかありませんでした。
それと、主催されている、社団法人日本工芸会さんのホームページの作品紹介の、特に人間国宝の方々の作品紹介の内容の充実度は、尋常ではない感じがします。これもある意味目からうろこではないかなと感じます。3Dで、マウス使って、隅々までひっくり返して見ることができる作品もあり、そのオープンな雰囲気はとても良い感じですね。
会場には、ビデオと教育展示のような形で、志野焼のアトリエでの制作紹介のコーナーがありましたが、技術伝承を楽しみながら、懇切丁寧にされている姿勢に共感するところです。

http://www.nihon-kogeikai.com/index.html
社団法人日本工芸会さんのホームページ

第五十四回 日本伝統工芸展
http://www.nihon-kogeikai.com/KOGEITEN/KOGEITEN-054/KOGEITEN-054.html