南仏モンペリエ・ファーブル美術館所蔵 魅惑の17−19世紀フランス絵画展

新聞屋さんから無料招待券いただいたので観に行きました。

http://osaka-art.info-museum.net/special017/special_fabre.html
大阪市立美術館のHPより

フランス革命前から以降の絵画の表現の違いについて、注視してみました。
クールベのリアリズム絵画(ピクチャレスクな要素を廃した風景画等の表現のようですが、現在から見ればピクチャレスクな絵画に感じるけれど)のランドスケープ表現に、ノンヒューマン環境論的な雰囲気が若干感じられました。変化の時代にあって、古い表現と新しい試みが混在している曖昧なところのあるアートが僕は好きですね。
宮廷画家と呼ばれるような画家たちが活躍した時代と、革命期以降の市民社会のなかでの画家とで描く対象も、当然違うけれど、例えば障害者をテーマに描く視線だけを取り出してみても、大きな違いがあるように感じる。宮廷画家達の描く障害者の絵には、障害というくくり方とは違う、何かユニークな視線を感じるところがありますね。宮廷画家達の、例えば最近興味持って探求している、17世紀のスペインのミランダさんの描く絵画の方が、僕にはよりリアリズムを感じる。クールベさんは宗教画の絵の依頼を受けて、僕は天使を観たことがないから描けませんと断った逸話があるようですが、絵画を描く事自体が、充分夢の領域に踏込む作業であるし、強い線引きをすることは困難だろうと思う。
午後3時から大阪芸大のサクソホン・カルテットによる演奏会がホールであり、それを聴いてから展覧会見て廻りました。
アーチャンは動物が登場する絵画が多い為か、僕の手を振り解いて、あっちこっちうろうろと見て周り、係員の方から、「手をつないでください」僕が近くで絵画の動物のところを指差すと「ファーブルから近くで指差さないよう言われていますので」と親子で叱られておりました。そんな感じで、あまり集中して観れませんでしたので、一旦僕とアーチャンと外へ出て、観終わったカーチャンと交替して、もう一度僕だけ入場して観直しました。