こころの未来研究センターにて療育

午後3時から京都大学の、こころの未来研究センターにて療育を受ける。
担当のITさんとIDさんと、2名の方で見ていただきました。

今日の課題
1、絵画語彙発達検査
2、ひらがな穴埋め
3、ひらがな再生課題
4、パソコンひらがな打ち課題

今日も療育はアーチャン一人で受けて、僕たち夫婦はスクリーンの奥で待機。

1、の絵画語彙発達検査は、4種類の絵(例えば花、鳥、金魚、御飯など)を見せて、それに関連する質問(例えば、「飛ぶ」のはどれですか?とか、「つぼみ」とか「食事」等)をして回答するもの。一つの絵のグループで6問設問があり、グループが進むに連れて難易度が高くなり、そのうち3問しか答えられない場合、次のグループの設問で2問回答しかできないと、そこで検査終了の流れとの事。
アーチャンは最初順調に答えて行きましたが、課題7で正答が0になり、次の課題8で正答が2だったので、そこで終了との事。
得点は22点で、評点は最低ランクの1でした。でも語彙年齢は5歳3ヶ月と、成長もある様子との事。

3、のひらがな再生課題は、アーチャンの今までの検査等で判明してきた短期記憶の弱さに対して、それを確認しつつ、その弱点を補うサポートの仕方など検討する課題。A「(いぬ)の(い)」と伝えて、「い」の文字を書くパターン=キーワードの頭の文字を回答する場合と、B「(こい)の(い)」と伝えて「い」の文字を書くパターン=キーワードの最後の文字を回答する場合とで、回答までの時間を測定していただきました。
結果は「(いぬ)の(い)」の場合、5.2秒で、「(こい)の(い)」の場合、3.3秒等、他の類似設問でも同様の差があり、結果だけを見ると、キーワードの最後のところで伝えた方がより早く理解出来ている様子でした。ただ、設問がAのパターンの設問をした後で、Bのパターンをしたので、慣れもある可能性もあるので、再度検証していただくとの事。いろいろと参考になります。

昨日の小学校での授業参観で感じた、アーチャンの視覚認知能力の問題http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20080530/artanart(手や足が胴体と重なる像を認識できているのか否か)について、ITさんにお聞きしてみましたが、過去の検査も概略の内容でまだ重なる図形の「図と地の分化」の能力については充分検証できていないので、次回、フロスティッグ視知覚発達検査をしていただいて、その辺り検証していただくことになりました。
今まで、アーチャンの描く絵でも重なる図形として描いたものは、ほとんどありませんし、他のPWSの子供さんや成人の方でも、知っている人数は少ないですが、皆さん同様の絵を描かれていましたから、重なる図形に認知が、どうなっているのか、知っておきたいところですね。出来ていないのであれば、描く絵を矯正しても、本人にとって意味が理解出来ない可能性がありますね。
また、同様に、昨日教室で見た習字の文字を描く位置について、以前の線分二等分課題でも偏りというより、左右へのふらつきがあったので、上下方向にも同様のふらつきは有りえる(もう一度描くと、下の方に描くかもしれない)ので、この辺りも再度検証していただくことになりました。
いろいろとアドバイスありがとうございます。

アーチャンは僕がITさんとお話している間に、IDさんと折り紙をしていました。出来上がった折り紙を台紙に貼って頂いて、今日の日付やお花の絵など書き込んでいます。