グレリン(Ghrelin)とPWSとの関係について

グレリンとPWSとの関係について
 グレリンは私たちが1999年に胃から発見したホルモンです。胃と脳にあって、成長ホルモンの分泌を増やしたり、食欲をたかめる効果があります。グレリンの投与によって食事量が増えたり、空腹時には血中のグレリン濃度が上昇したりするなど、グレリンと摂食行動とには密接な関係があります。
 最近、PWSの患者さんで血液中のグレリン濃度が非常に高くなっていることがわかりました。しかし、PWS患者さんの過食グレリンとの関係はまだ十分にわかっていません。PWS患者さんの成長にともなって血液中のグレリン濃度がどのように変化するのか?あるいはなぜPWS患者さんで血中グレリン濃度が上昇するのか?など、いろんな謎があります。将来的にはグレリンの作用をブロックすることで、過食を抑制することができるかもしれません。そのためにもグレリンとPWSとの関係を、もっと明らかにできればと考えています。
2003年10月27日
久留米大学分子生命科学研究所
遺伝情報研究部門
児 島 将 康  http://www.lsi.kurume-u.ac.jp/molecular_genetics/index.html

先生から最初にいただいたメールは今でも苦しい時に、開いて読み直しています。ここへの転載も快諾いただきました。

私たちの研究をみていてくださる人がいるということで、身が引き締まると共に、さらに研究を続けて少しでも世の役に立てればと思います。

私は夢、希望、奇跡などを信じる方で、「夢、希望は強く願っていれば必ずかなう」、
「奇跡は起こるためにある」と信じています。
今は治らない病気でも、将来必ず治療法が見つかります。強く信じていてください。

ゴッホのホームページの情報、ありがとうございます。私は絵、音楽、文学が大好きで、美術館を訪ねるのが大好きです。
それでは失礼します。
2002年8月8日
久留米大学分子生命科学研究所
遺伝情報研究部門
児 島 将 康