How do you make art history our history?展

コーポ北加賀屋のadandaさんを出て、ナンバのCASさんへ。
「CASでは、正典としての美術史の在り方を疑いながら活動している4人の作家を取り上げ、スタディーズとして美術史を捉える展示を試みます」とHPのコメントにあり、ちょっと緊張してギャラリーのドアを開けたのですが、それぞれの作品は、そのような過激な言葉と違って(いや、だから正典を疑う制作活動と言えるんでしょうね)、とても優しいテイストに溢れていました。
笹岡さんの蛍光灯の器具のランプ数による1、2、3の配列のオブジェは、エネルギー問題で汲々とする社会や企業を押さえ込むレスラーのカウントのようで面白い。画廊手前の白旗を旧い型の扇風機で扇ぐ藤木正則さんのオブジェは笹岡さんのカウントに応じてギブアップのよう。
冨永奇昂さんの格調高い書の書かれている中身は読んでのお楽しみ。
美術教科書の作品画像を切り抜いて作られた平松伸之さんのコラージュは、ストレートな異議のようで、でも作品解説のテキストは綺麗に下端に貼られていて、むしろその几帳面な雰囲気がユーモラスな。

How do you make art history our history?展
参加作家: 平松伸之、藤木正則、冨永奇昂、笹岡敬
http://cas.or.jp/2011/history/
CAS