読売新聞社説 対独戦勝60年 参列する小泉首相の微妙な立場

小泉首相は、式典に出席する理由について、国連決議に言及しながら、「各国とも戦争の経験を踏まえ、敵対国から友好国に。そういう式典にしたい、ということ」と説明している。しかし、首相は、いったいどのような歴史認識に基づいて、式典に出席するのだろうか。ソ連は、ドイツの降伏から3か月後の1945年8月9日、日ソ中立条約を踏みにじり、日本への攻撃を開始した。戦後も数十万人の日本の将兵を捕虜としてシベリアに連行し、国際法に違反して奴隷労働に酷使した。北方領土を占拠したソ連=ロシアと日本の間に、平和条約もいまだ締結されていない。

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20050507ig90.htm
読売新聞社説より