山口ヒロミ銅版画展を観る

prader-willi2004-10-17

purimariさんのお誘いで、大阪の南堀江にある天音堂(あまねどう)にて山口ヒロミ銅版画展を観る。

山口ヒロミ銅版画展
天音堂
http://artgram.jp/hjn/gallery/amanedo/
2004年10月15日(金)〜10月19日(火)

作家コメントより
娘の天音が亡くなって四年、
やっとまた銅版画を描きたい気持ちになりました。
いちばん描きたいものはやっぱり天音のこと、
あのねじれて美しい肢体なのです。
憶いつづけていると、その気持ちは深まるばかり。
夢中で、あきるまで、
あの少女を描いていこうと思っています。
どうぞ絵のなかの天音に逢いにおこしください。

この画廊のオーナーでもある山口ヒロミさんの個展。亡くなられた娘さんへの思いから画廊名に娘さんの御名前「天音(あまね)」を付けられたとのこと。僕達のアーチャンと一字違いだし、聞こえる感じも同じだから、何となく他人事とは思えなかった。今日拝見した作品は、アートという括り方で観るというより、僕には宗教画を拝するような荘厳な雰囲気を感じました。特に中央に眠る娘さんを抱くお父さん、左右の樹に眠る猫を描いた三幅対の銅版画に胸を打たれました。美しい黒髪の流れが、どこかで樹や草の葉の流れに溶けてゆく。

山口平明、ヒロミさんの著作「娘天音妻ヒロミ―重い障害をもつこどもと父の在り方 子育てとこどものこころ」