ドラマ「光とともに…」第5回を観る

第1回の放送に続き、プロ野球中継で、また時間がずれている。ドラマのテーマが自閉症だし、ドラマでも突然の予定変更とかに対応取りにくい傾向が表現されているから、それを考えれば、このドラマの時ぐらいは延長時間変更無しにして、その主旨を放送すれば、どれだけ訴求効果あるか知れない。放送局の本気度が計れる部分ですね。ビデオリサーチの調査見ても、巨人戦の今年の平均視聴率が15%、「光とともに…」の前回が13.9%だから、あんまり変わらんし。
それはそれとして、ドラマのテンポ少し飛びすぎかな、前回のトマト大作戦、今回既に花も咲き、実がなりかけているが、その途上のプロセス一切無いのは、少し分かり難い。
光君の描いたトマトの絵のなぐり描きについてのドラマでの扱われ方は、なぐり描き自体には、発達途上の重要な位置付けがあるという部分が流れてしまって、単に下手な絵という程度のステレオタイプな評価しか伝わらず、表現が荒いと感じますね。
僕がアーチャンアートを記録しているのは、PWSの発達の過程を丁寧に記録したものが、あまり見当たらないし、今、主観を交えずに、記録していけば、発達のプロセスについて、研究される方が居られるとするならば、少しでも参考になれば良いなと思うからです。美醜とかはまったく関心が無いですね(と言いつつ、誉められると、井川遥ママのように、単純に嬉しい、親バカですが)

光君のキラキラ光るものへのこだわりの描写が前回までは、光君自身の目に映ったイメージの再現のような表現だったが、今回のは、母や胸から鍵ぶら下げてる同級生の子が光君の視線に気付く、その気付きの内面の描写に視点が変わっていたように思う。僕もその見方のほうが良いと感じる。
光君に思わず手を挙げてしまった篠原涼子ママの心の葛藤は描かれていたが、その後の関係修復の表現が少し曖昧な感じがする。篠原母と関根恵子祖母の和解中心で光君と母の心の整理はどうなのか、というより描かれていないという感じかな。
ドキュメント的な部分の挿入、例えば専門家からの説明的なコーナーを毎回最後に少し設ければ、場面の持つ意味合いも、より良く伝わると思うが、どうだろうか。

番組の公式HPの一年一組勢力分布図、結構笑えます。

http://www.ntv.co.jp/hikari/cast/cast3.html