WALL PAINTING PROJECT 03

午後、北加賀屋名村造船所跡のクリエイティブセンター大阪へ家族で行き、「WALL PAINTING PROJECT 03」の壁画制作のワークショップに参加してきました。

WALL PAINTING PROJECT 03
http://wpp.namura.cc/

最初に施設内の作業スペースでヨルム・エルジーさんから、具体的にどんな風に作っていくか実際に描いていく工程を実演して詳しい解説がありました。
我家は11月10日の説明会&歓迎会に参加していましたが、再度詳しく聞く事で理解が深まりました。
ヨルム・エルジーさんが作った様々な形状の型板を使ってステンシルのような要領で描いていきます。
最初にベースになる色を選びベタ塗りをします。次にグラデーションを別の色を選んで描きます。ここまでは皆同じ方法で進め、グラデーションが描けた後は自由に自分が描きたいものを描くという感じです。
さっそく、たくさんのプラスチックの型板から自分の好きな形状を選んで壁画を描く現地へ行きました。型板の裏側に両面テープを張り、コンクリートの壁面に貼り付けます。位置はヨルム・エルジーさんが決めます。既に何回かワークショップが実施されていて、壁面の半分以上が描かれていましたが、既に描かれた絵の上から重ねたりして、イメージをどんどん混ぜていくようなやり方ですね。
我家は3人で近い位置でまとまりました。
最初はこんな感じでした。(緑色の養生テープで留めてある3個の型板。他の人が前回までに描いたイメージの上に大胆に置かれています)

中にベースの色を塗ります。我家はベースの色とグラデーションまではアーチャンには少し理解が難しいし、協同して同じパターンにしました。ベースは白色とし、アーチャンの好きなピンクのグラデーションにしました。

アーチャンは初めて会う人が多いし、寒さもあってやる気起こらないのか、歩道のガードのところにつかまったまま動こうとしませんでした。無理にさせても意味無いし、グラデーションまでは夫婦で進めてそこで一旦休憩して用意してくださった温かいお茶と持参したオヤツを食べてアーチャンの回復を待ちました。すると少し元気が出てきて、ここへ来る時にカワイイ乗用車を見たことを思い出したらしく、最初はその車を描きたいと言うのですが、その車が目の前の道路を走るかもしれないと待つので、思い出して描いてみ、と伝えると、今度は以前から好きだった霊柩車のイメージが湧いてきて、ようやく描き始めました。

最初、緑色で描き始めたのですが、すぐにぐちゃぐちゃになったので、黒で輪郭描いたらとすすめて、上から描き直し始めました。少し黄色の部分も塗ってアーチャンのパーツ完成しました。上の三角形二つが宮型霊柩車の屋根で下が車体のようです。あとでヨルム・エルジーさんに宮型霊柩車てどんなものか説明するのに、スタッフさんが最初は翻訳で変換して、次にスマホでイメージ画像検索して見せたりと霊柩車ネタで少し盛り上がりました。アーチャンは以前に大阪カンヴァスのイベントで淀川河川敷で見た焼き芋カーの事が霊柩車に見えたらしく、その時のイメージが残っていて、たまたま今日も他のアーティストさんのROGUES' GALLERY/農民車show-2の展示の情報見つけていたので、面白い自動車あるらしいでと伝えていたので、その時の焼き芋カーの人たちがまた来るんだと思い込んだ様子で、農民車を見た瞬間、これは違うと。それで余計に霊柩車のイメージになっていったのかもしれません。

カーチャンはやわらかな球体がフワフワ浮かんだようなイメージを描いています。型板も柔らかな形だったので、イメージしたのかもしれません。

完成したカーチャンのパーツ。

僕はちょうど型板の中に十字を切るようにコンクリートの亀裂が入っていたので、そこを強調するようにマスキングテーピングして、直線を描きました。
上側の他の方が描いていた、赤いベースに白い手形のパーツとつながって面白い雰囲気に見えます。

我家の3個のパーツ周辺の雰囲気。周りの既に描かれていたパーツと混ざり合い、とても不思議なでも色彩のパワーに溢れたイメージになっています。

少し離れた位置から。下のほうは歩道のガードパイプと重なります。

全体像。ヨルム・エルジーさんは左側の暗いベース部分からスタートし、右側の青いベース部分へと描き進めるビジョンを基本の流れとされていて、視覚認知の本能的な動き(文字の横書きや本のページの進み方のような)になっているので、とても滑らかな印象がありますね。

我家はアーチャンのフォローなどがあり、1人1ピース描いて終りましたが、他の参加者さんたちは、1人で何個も時間ある限り描き続けていたし、ヨルム・エルジーさんも日没まで描き続けていました。その後、壁画の前で記念撮影して、終了。午後2時から5時まで長時間、丁寧なサポートしてくださり感謝です。
12月1日には完成披露を兼ねたイベントがあるらしく、とても楽しみ。参加記念にTシャツもプレゼント頂きました、重ねて感謝です。楽しい時間ありがとう。

最近、少し個人的に思う事があり、いろいろなアート関係の活動をアーチャンと一緒にする時は「team ArtanART」という名前でしてみようと思っています。
以前、ブログ日記の整理用のカテゴリーを作った時に、アーチャンが制作した作品用のカテゴリーとして、artanart(アーチャンアート)というのを作りました。本当は、スペルとしては、arthanartもしくは、archanartとなるはずですが、間違えてのartanartと書き込みしました。でも文字をふと見ると、Art an Artと分離して読むと「アートがアート」のような同語反復のような面白い表現になっていたので、そのまま修正しないで使っていました。これを今後の活動の時のチーム名にしようと思っています。Team ArtanArtと表記して、アーチャンアートとアートアンアートの二つの意味として使っていこうと思います。