北加賀屋シンポジウム「かがやくかがや」
b.Friends in the skyのワークショップ見学が目的でクリエイティブセンター大阪へ行ったのですが、同時にシンポジウムが開催される事を現地で知り、申込みも不要だったので、第一部の蓑豊さんの基調講演だけですがお聞きしてきました。(後日詳述)
とても素晴らしい講演で、美術館による街づくりの精神が強く伝わってきました。
現在館長されている兵庫県立美術館のこと熱く語っておられて、駅からのアプローチ道路をミュージアムロードと命名されて、街づくり具体的にされていくとの事。
講演の中で、かなりはっきりと美術館建築に対するテイストを述べておられて、過去の日本で標準的な美術館のスタイルとなっていたレンガタイル打ち込み壁の重厚なものから、金沢21世紀美術館のような外部へ観客へ開放された軽やかな構造のものへの転換の流れをスライド映像使って詳しく具体的に説明。では、今の兵庫県立美術館のような建築はどう感じているのかと素朴な疑問を感じたのですが、この方はやはり厳しい方、エントランス部分の暗さを何とかしないといけないと、設計者の安藤忠雄氏と現在話し合いしているらしい。
個人的には、村野藤吾さんの兵庫県立近代美術館のあの明るい神戸らしい雰囲気が好きだったから、何故あの延長上のテイストで新しい県立美術館も造らなかったのか(それが出来る建築家を選ばなかったのか)とても不満だったけれど、蓑さんが館長になられて、少しずつ変化していくのかもしれません。ここまではっきり建築家に意見言える館長さんは蓑さんだけかもしれません。
「ミュージアムロード」命名式 県立美術館−王子動物園1キロの市道 兵庫
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/hyogo/101219/hyg1012190229001-n1.htm
産経ニュースより