アーツクール第0´回 「プラス・アーツが社会を変える!」

NPO法人プラス・アーツさんのアーツクール第0´回 「プラス・アーツが社会を変える!」に参加してきました。プラス・アーツさんの活動を知ったのは、多分、副理事長の藤浩志さんが企画された通天閣周辺でのイベント「まちが劇場じゅんびちゅう」を観て、プロフィールなどから辿り付いたのだったと思います(少し曖昧な記憶ですが)
お話は、理事長の永田宏和さん。2時間近く今までに関わってこられた様々なプロジェクトの流れ、関わり方などの流儀と言うか、経験の中で積み上げてこられた「作法」のようなものについて、詳しく説明いただきました。
社会の既存の様々な分野(教育・福祉・環境・防災・防犯・・・)に+artsすることで、既成概念にとらわれない、柔軟な発想が生じ、新たな価値観が創造されていくという試みは、まったく新しい光景を産んでいるというよりも、どことなく懐かしい雰囲気の、子供の頃に住んでいた豊かな自然に満ちた田舎の記憶のような、情動に訴えかけてくるような印象がありました。
永田さんのお話に繰り返し出てきた、「強度を持つ」という言葉も、共感できるところですね。artではなく、artsという複数形の言葉として、アートの持つ多様なちからを示しながら、でも、コアのところは強度を持ったピュアなartのイメージを抱いているんだろうなと。
プロジェクトを進めていく上で最も重視されているのは、最初の調査でのヒアリングやアンケートの部分。ここのリアリティがその後のプロジェクトの進展に大きな影響を与える。
講演の後の質疑応答のところで、今の私自身の抱えている問題(障害のある娘との生活の中で、アートの力で少しでも笑顔のある暮らしができるように、いろいろなプログラム作り試みていること、また障害者施設での美術教室へのサポート活動で、ヒアリング困難な子供達や家族に対して、ニーズが不明なところで、どのような関わり方やプログラム作りが有り得るのか)についてお聞きしてみました。初めてお伺いして、とても困難な質問を急にして困られたと思うのですが、丁寧に答えていただきました。
ある難病の子供達の為の施設作りのプロジェクトでの御経験から、時間は掛かるが家族達が明るい未来に向けて、気持ちを込める、向える場を作る糸口はあるはず、と永田さんも模索されている課題らしく、何らかのサポートも可能とのお話。感謝です。今後共よろしく御願い致します。

アーツクール第0´回 「プラス・アーツが社会を変える!」
http://plusarts.exblog.jp/11188797/
◇日時:6月16日(火)19:00〜20:30
◇会場:此花区民ホール3F 第4,5会議室
◇定員:60名 ※要申し込み
◇参加無料 ※準備段階により
NPO法人プラス・アーツ
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