写真新世紀 大阪展 2009

会場のアートコートギャラリーの、ここのアプローチでお昼御飯食べるのが心地良いので、家族でお花見に出掛けて、途上立ち寄りました。知らないアーティストさんばかり。展示替えがあった様子。
|2007年度準グランプリ受賞者| 黒澤めぐみ、詫間のり子、中島大輔
|過去受賞者| 佐伯慎亮、鍛冶谷直記、山下豊、西野壮平、辺口芳典
以上8名の展示。
そのうち、詫間のり子さんの作品が印象に残る。近づいて見ると対象の輪郭がギザギザとエンボス加工になっていて、物質性がより強く感じられる。対象との関係性が曖昧なところが良いですね。
絵画や版画作品で個人的に好きな構図は、ジャック・カロの描く道化師のように仮面を被った二人の人間がランドスケープのなかで掛け合いをしているようなものですね。少し飛んでしまうが、一連の仮面ライダーの決闘シーンの舞台となる、とりとめない原っぱの光景や、ジャッキーチェンの初期の映画作品の、これも中途半端な林のような光景での決闘シーンも同様に好きですね。
今日拝見した作品群のうち、ランドスケープの中の人物は、それぞれ孤独な感じで一人たたずんでいるように感じられた。何故、作者達は対象との関係を強く持とうとしすぎるのだろうか?黒澤めぐみさんの、性同一性障害の老人を描いた作品を観ていて、仮面やランドスケープの中の人物像についての僕の思いが蘇ってきましたが、もしこの作品が二人の群像であれば、対象同士の対話があれば、どれだけインパクトあったかと空想した。

写真新世紀 大阪展 2009
http://www.artcourtgallery.com/csc.html#canon2009
アートコートギャラリーのホームページより