脳酵素を阻害することで空腹感を抑制する実験に成功

prader-willi症候群は、グレリン血中濃度が異常に高く、過食症の原因の一つではないかと言われているので、研究が進み、恩恵がある事を願います。

この研究を行ったのは米デューク大学医学部のトニー・ミーンズ(Tony Means)研究員を中心とする研究グループ。
 研究グループは空腹時に分泌されるグレリン(ghrelin)というペプチドを脳酵素を使って阻害することができないか、研究に着手。その結果、遺伝子操作により「CaMKK2」を欠落させたマウスを使った実験により、「CaMKK2」の働きを抑制させることにより空腹感を和らげたり、満腹時の満足感を持続させることができること突き止めた。
 研究グループでは将来的には、「CaMKK2」の働きを抑制させる経口摂取薬を開発できないか、今後も研究を続けると述べている。
 グレリンは1999年に国立循環器病センターの児島・寒川http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/10000101らによって発見されたペプチドホルモン。視床下部に働いて食欲を増進させる働きを持つ役割があることが知られており、グレリンをコントロールすることで肥満や糖尿病予防につなげることができないか、世界中の研究機関で研究が行われている。
Technobahn
http://www.technobahn.com/news/2008/200805071156.html