「新撰組!」第43回「決戦、油小路」を観る

鬼気迫る藤堂平助の表情が今も心に焼き付いている。しばらく忘れられない。
新撰組のドラマの中頃までは四大元素説的な「水、火、空気、土」のイメージが多用され、特に水やそれを誘導する雨や木橋の仕掛けが面白かったけれど、終盤に来て、それらのイメージは言葉や、今日の雷鳴のように、象徴的な表現に置き換わって、1年間を通じてのドラマの大きな視点のベクトルがゆるやかに変換していくさまを感じさせてくれる。それと対照的に、若い近藤勇達にとって、象徴でしかなかった権力者達の暗い実像がクロスしていく。
でも今日のラストには雨が欲しかったな。

中村勘太郎インタヴュー
「油小路で永倉(新八)さんや原田(左之助)に向かっていくシーンを撮ったときは、自分の頭の中のねじを1本、壊さないとできないという感じでした。」

http://www3.nhk.or.jp/taiga/topic/aburakouji/f_aburakouji.html
新撰組!」公式サイト 油小路事件より