松本国三×大江正彦「日書日描」展

中之島4117さんを出てから、難波へ。天音堂さんへ行き、松本国三×大江正彦「日書日描」展を観ました。

松本国三×大江正彦「日書日描」展
http://amanedo.exblog.jp/16376092/
天音堂より引用

お二人とも、障害があり、アートの分類としては所謂、アールブリュットと呼ばれるアート。我家のアーチャンもそうですが、毎日同じ物を作り、飽きる事が無く、出来上がったものへの執着もあまり無いような、本人達はすぐにゴミ箱へ棄ててしまうようなことであったらしいが、この御家族の場合、丁寧にずっと保存して来られたらしい。
僕も極力残すようにしているが、我が家の場合は、陶芸やら何やらといろいろやり過ぎの感じで、既にゴミ屋敷状態になりつつあるので、ある程度は処分していますが、でも、今日のような御家族の関わりを見ていると、保存してあげる親の気持ちの中に、何か祈りのようなものを感じて、胸が熱くなってきます。
松本国三さんは日めくりなどに細かく文字を書き連ねる。大江正彦さんは新聞などにマーカーで色塗りしたり、動物たちのイラスト描いたり。
どうしても、そこで僕は、アーチャンが描く、少し構成障害のある描画との差異や空間認知の状態などを頭の中で比較している自分に気づく。
大江さんの描く動物のボディと脚とはシームレスに繋げられていて、滑らかな印象。
これらは延々と繰り返し描画を続けてきた結果修得できたものなのか、元々、ある程度滑らかな認知ができているのか、その点、良くない事だと思いつつ知りたいと思ってしまう。
作品のクオリティはそれぞれとても高く見飽きない。彼らが何10年と自分自身で見飽きないで描き続けてきたものであるし、揺るぎが無い。