ACG eyes 3 : 國府理 - ROBO Whale -

グリーンフェスタを見て、回廊のところでお昼御飯を食べてから、アートコートギャラリーさんへ行きました。國府理さんの作品は確か、去年のアートカレイドスコープの時に橋の下のフェンス内で車のスクラップで出来たクジラの骨格標本のオブジェを見ていたと思います。でも、不思議と僕のblog日記には書いていなかったし、画像も残っていませんでした。不思議だなと思い、理由を考えていて、自分の子供の頃の記憶が蘇ってきました。僕の母親は少し心配性なところがあり、若い頃に父と車でドライブしていて、事故寸前のヒヤリ体験をしたことがあったらしく、その為に、僕には車の運転をして欲しくなかったらしく、僕が物心着く前から、ずっと耳もとで、「車の運転しちゃ駄目」的なことをささやいていたらしい。そんな事知らない僕は、おかげでスクリーンが掛かってしまったのか、自動車というものの存在がリアルなものでなく、まったく意識に残らない人間になってしまったようで、普通興味を持つはずの免許も取ることもなかった。母からそんな話を聞かされたのも割と最近の話しで、何てことしてくれるんだと、思ったけれどもう既に手遅れだし、これもまたユニークな感性で良いやと思うのだけれど、こうして、車や乗り物に対して逆にとても強い関心を持って制作されているアーティストさんの作品を見て、去年の作品に対しても記録魔の僕が記録残していないし、でも、何とかこうして今回は記述しているし、去年見たこと自体までは消えていないから、何らかの作用を、國府理さんの作品から僕は受けているんだろうなと思う。ひょっとして、彼の制作動機も、乗り物への何らかのトラウマを解体したい衝動がなしているのかと空想した。

ACG eyes 3 : 國府理 - ROBO Whale -
http://www.artcourtgallery.com/exhibition.html
アートコートギャラリーより