「アートを活かした障がい者の就労支援懇話会」

朝、バーチャンを透析の病院に送ってから急いでカーチャンと一緒に府庁へ傍聴に行きました。傍聴人はどうも我家だけだった様子。
懇話会の議事録は後日大阪府のHPに公開されるらしい。公開の懇話会なのでblog等へ私的に議事録書くのはOKのようですが、当方のblogでは概略の感想程度として、公式の議事録を待ちたいと思います。

冒頭、橋下知事から挨拶があり、「仕組み作りをどうすればよいか提案いただきたい、全力を挙げて、この素晴らしい取り組みを成功させたい、就労支援としてだけでなく文化事業として取り組みたい」等の熱いメッセージを述べられました。
配布資料の説明が府の担当者さんからあり「障がい者の芸術活動のひろがり」として、「知的障害者の才能への注目」「厚生労働省文部科学省主催、障害者アート推進のための懇談会http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/sanka/bunka.html」「滋賀県での取り組み」などについて説明があり、<大阪府の目指すもの>として、「優れた才能の発掘」「優れた作品が評価され、就労として成り立つ仕組み」について説明がありました。基本的に大阪府さんとしては、知的障害者を対象として考えておられるようですが、後の委員による協議において発達障害者も含むべき等の異論もいくつか出ていました。
続いて、社会福祉法人素王会の今中理事長さんからTV番組で特集された取り組み事例についてビデオ放映しての説明。
その後、委員による協議。初めての会合ということで、各委員の方が障害者アートにどのようにして関わるようになったのかお聞きできて、その点は傍聴して、とても良かったところですね。「隠れた眠っている才能は無数にあるはず」と言われる委員が多数居られたことも希望を感じるところでした。
座長さんの「新しいことはジャンルをはみ出すもの、そこから挑戦的な、他へ衝撃を与えるようなものができるだろうか?短期間では難しいし、腹をくくる覚悟で取り組みたい」「大阪独自の評価軸でニッチでかつ普遍性を持つもの」とのお話があり、今後の進展にとても期待が感じられました。

障害者のアート活かした就労へ 府懇話会がスタート
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/081025/20081025005.html
大阪日日新聞のHPより

「アートを活かした障がい者の就労支援懇話会」の開催について
http://www.pref.osaka.jp/fumin/html/20241.html
1 と き  平成20年10月24日(金)午前9時30分から午前11時30分まで
2 ところ  大阪市中央区大手前2丁目
       大阪府庁 本館2階 第4委員会室
3 議 題  美術活動を活かした知的障がい者の就労支援策について

気になった事。
懇話会の開かれた委員会室の内装は昔のままと言うのか、壁も天井も吸音性のある材料が使われておらず、音がこもり、すごく聞き取り難い環境だったので、ヒアリングの正確性にも自信が無いし、このblogには印象程度の記録しか書けない感じですね。ここで、過去ずっと大阪府議会の委員会が繰り返し開かれていたのかと思うと、誰も改修しようと思わなかったのか不思議に思いました。廊下との遮音も無いので、雑音だらけ。予算が潤沢に使えたはずのバブル期とかどうだったんだろう?残響測定等行って、吸音材を貼るなど対処しないと、これでは効率がとても悪いでしょうね。委員からも次回は場所を替えようと意見が出ていました。
歴史的建造物でもあるし、ここを耐震改修するか、橋下知事の提案のようにWTCに移転するかまだ流動的ですが、個人的には丁寧な改修によって機能を充足して継続して使って欲しいと感じます。同列には論じる事はもちろん出来ませんが、障害者アートという評価の難しいジャンルを創造的にあらたに作り上げていくことは、既存の貴重な試行の上に重ね書きされていくものであるだろうし、そのことを連想しました。