新日曜美術館「誕生!ねむの木こども美術館」を見る

今日は自宅で仕事。妻子は小学校の行事で一緒に出掛けてボランティア。
9時からのNHK教育TVの新日曜美術館を見ました。最初、この美術館の設計者の藤森照信氏の建築への興味から見始めたのですが、ねむの木の子供達や、宮城まり子さんの姿を見ているうち、ただただ画面を見つめていました。
おそらく人生の締めくくりの仕事のように、この美術館建設に情熱を向けられたのか、御自身も車椅子に乗りながら、気力を振り絞り、子供達と接しておられるところ素敵でした。
少し前に作られた既存の美術館は建築家の坂茂氏の設計で、これは藤森さんのデザインの対極というのか、機能をピュアに突き詰めていくと、この形になりました、という感じの現代的なというか、レイトモダンな印象でした。新しい美術館は、地面から生えてきたような、藤森さん独特の、おとぎ話的世界のものでしたが、そのような世界と、先に作られた坂さんのある意味でピュアな、子ども達の作品中心に考えられたような建築の世界とを、宮城まり子さんは、区別無く、自由に、同等に行き来しておられる印象で、AかBか、といった選択ではなく、どちらも必要なんだ、という雰囲気で接しておられると、僕は感じて、そのところがとても良かったですね。
司会の壇ふみさんから、後継者の育成のこと聞かれて(さらりと残酷な質問されますね)、美術館オープンの日に、お礼の花束を子供達が贈ってくれたことに触れて、こころの部分は、この子達が引き継いでくれたから(だから、私の寿命が尽きて、居なくなっても大丈夫なの、そんな風に僕には聞こえました)
再放送、もう一度カーチャンと一緒に見てみよう。

誕生!ねむの木こども美術館
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2007/0603/index.html
NHKのHPより

http://www.nemunoki.or.jp/
ねむの木学園のHPより

藤森先生のHP
http://tampopo-house.iis.u-tokyo.ac.jp/fujimori/f-keireki-fs.html