「脳内現象」茂木健一郎著を読む(借りる)
「脳の中の小さな神々」とほぼ同じ時期に書かれた著作。内容もメタ認知的ホムンクルス巡る考察中心ですね。第10章最後の難問 「公共的存在と私秘的存在の関係」の項以降は興味深いです。
最近の僕の関心は、PWSさんが物や人に固執依存する傾向があるようなので、その元になる所有の概念等が、どんな風に通常、幼児において発達していくのかという点にあります。確かに、自分のものと他人のものとの区別や物の貸借について、私達は普段意識無く行えますが、考えてみると、所有の帰属についての意識が何故明快に生じるのか、不思議な部分ありますね。
そこをうまく教えることが出来れば、社会に適応し易くなるのではないかと想像しています。
最近の出来事で言えば、保育所のお友達との絵手紙交換でしょうか。お友達から頂く絵手紙(了解とれたら公開したいと思う素晴らしいものばかりですが)に対して、お礼の絵を描き、それぞれお返しする行為を繰り返す事で、その辺りの概念うまく習得していければ良いなと思います。お友達の絵とアーチャンの絵は違う色の額縁に入れて飾るようにしています。そうすることで、より違い演出できるかもしれません。
「脳内現象」茂木健一郎著
ISBN:414091002X