「脳の中の小さな神々」茂木健一郎著(聞き手歌田明弘)を読む(借りる)
茂木さんの講義という形式で綴られた著作。非常に面白いです。特別講義の章の「主客非分離から立ち上がるメタ認知」の項は必読ですね。脳科学の最新の知見が今のところ辿り着いたのが「メタ認知的ホムンクルス」であるというのは、強く共感できる部分ですね。ホムンクルス的な視点に生じる主体の無限後退問題も解決可能なアイデア。
今度見に行こうと思っている、フェルメールの「画家のアトリエ」http://www.city.kobe.jp/cityoffice/57/museum/tokuten/2004/03_khm.htmlも、「メタ認知的ホムンクルス」的世界観を示していると感じる。以前メモとして書いた『脳は美をいかに感じるか』についての感想http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20040124#p3での自分なりのものの捉え方に、志向性を与えてくれるような論考。
「脳の中の小さな神々」茂木健一郎著(聞き手歌田明弘)
ISBN:4760125728