宴怪〜絵描鬼 柳生忠平展〜

帰路、天下茶屋駅からギャラリーあしたの箱さんへ、「宴怪〜絵描鬼 柳生忠平展〜」のイベント:『妖怪談義と紙芝居』(田中健と柳生忠平&せむし女)を観に行きました。

宴怪〜絵描鬼 柳生忠平展〜
http://www.ashitanohako.com/hako/
ギャラリーあしたの箱より引用

妖怪絵描鬼 柳生忠平
http://yagyu-chubei.com/index.html

家の近所に、こんなユニークなイベントしてくださるギャラリーが有るととても楽しい気分になります。
柳生忠平さんの事は、まったく知らない作家さんでしたが、カーチャンもアーチャンも妖怪好きだし、柳生忠平さんのプロフィールを彼のホームページで拝見して、ある和菓子屋さんのパッケージデザインを担当されていた方らしく、僕もその和菓子屋さんの工場を、随分前にまだ勤めていた頃に食品工場のデザインの参考にと、拝見した経験が有り、とても心の温まる良い経験をした事があったので、その記憶が蘇り、どんな方なんだろうと、違う興味から観に行きました。
展示作品も、印象的なものがありましたが、6時からの、せむし女さんによる紙芝居と、その後の田中健さん(京都造型芸術大学教授&神主)と柳生忠平さんとの妖怪談義が素晴らしく、漠然としていた妖怪の世界への理解を広げて頂けましたし、展示作品の理解も深まりました。
京都の洛中に出没する百鬼夜行とは、洛外の捨てられた死人と、同じ場所に捨てられる家財道具たち(家財道具も100年経つと魂が宿ると信じられていて、99年目に捨てられたらしい。九十九神の起源)とが、恨みを晴らしに洛中に戻ってくるというイメージが合成されるように作られてきたものであるという。
柳生忠平さんが、廃屋に寝泊りした時に、無意識のうちに戸板に絵を描いた経験があったらしく、今日の展示作品も多くが戸板に描かれていて、九十九神のイメージ(基本的にはものを大事に扱うという心)の説明によって、その意図もよく伝わってきました。
現在の妖怪に対するイメージは、水木しげるさんのブーム、妖怪ブームも含めて、とても愛らしいものとなってきていて、柳生忠平さんの作品にも同じような感情があると感じました。
会場に置かれていた、小さな人面の数を当てると、鬼太郎のストラップをいただけるというクイズがあり、我家はうまくゲット(正解率3割くらいの難関らしいが)、しかもアーチャン、妖怪談義も最後までかしこく聞けたという事で、田中先生からもストラップいただいて、大喜びでした。楽しい時間感謝です。