怪(あやかし)〜お化けの世界〜

今日は予定を決めていなかったし、少し疲れてきたので、近場で遊ぶ事に。朝から検索してみると、大阪市立美術館の常設展で、「怪(あやかし)〜お化けの世界〜」というのをやっていて、昨日見に行った、柳生忠平展の妖怪談義で話の中に出てきた、百鬼夜行図のうちの、原在中(1750〜1837)という江戸時代の画家の絵巻物も出展されているし、子供には妖怪バッジのプレゼントがあるというので、行きました。アーチャンはたくさんのバッジの中から、子猫の妖怪のものを選びました。

怪(あやかし)〜お化けの世界〜
http://www.city.osaka.lg.jp/museum/page/0000072799.html
大阪市立美術館より引用

保存状態の非常に良い絵巻物で、作者の原在中の達筆な運筆が素晴らしいものでした。

余談ですが、最近大阪市立美術館での展覧会あまり見に行きたいものが無かったし、元気ないなと思っていたら、特別展の入場料で高齢者を無料にしているのは大阪市だけで、その為に有料入場者の割合が減ってきて、特別展の運営に支障が出てきて、高齢者無料を廃止する方針であるらしい。

市によると、市内在住の高齢者に対する特別展観覧料の無料化は昭和48年度から続けているが、少子高齢化などの影響で、市の美術館では平成21年度、全入場者数の約2割を高齢者の無料入場者が占めるようになった。
 市が他の主要都市を調査した結果、特別展で高齢者を無料にしているのは大阪市のみと判明。また、有料入場者の減少で、特別展の企画者側が大阪市の博物館・美術館を敬遠し、首都圏のみで開催する傾向も強まっており、特別展を企画する在阪の新聞・テレビ各社からも見直しの要望が出されていた。
http://www.sankei-kansai.com/2010/08/06/20100806-042191.php
産経新聞より引用

我家もアーチャンの手帳で妻子は無料で、僕の分のみ支払い入場しているから、無料化の恩恵を受けています。その御蔭で年間たくさんの展覧会を見ることができるし、アーチャンにいろいろなアートを体験させることができています。
最近、行政改革で他の都市の施策と比較して、突出している分野の削減の理由付けにされる話が多いように感じますが、そうやってあらゆる分野で平準化していくと、大都市で生活していく魅力もまた減じていって、人を呼ぶパワーもさらに弱くなっていくように感じてしまいます。大阪市だけのユニークな施策のメリットの部分も評価された上で決定してほしいですね。