POP-UP絵本ミュージアム展を観る

grafでのワークショップの帰路、心斎橋そごうに寄って、「ロバート・サブダ&マシュー・ラインハート POP-UP絵本ミュージアム」展を観てきました。
飛び出す絵本の製作過程が詳細に紹介されていて、とても楽しい展覧会です。少し前に、ウルルン滞在記の番組の中で、飛び出す絵本の修行に行かれた俳優の大東俊介さんが作られた、桃太郎が桃から生まれる場面の絵本も、その下絵からきちんと展示されていて、彼らがいかに丁寧に作品作りを行い、また見る人の気持ちを良くする為には、あらゆる努力を惜しまないというところが感じられます。TV番組で制作した小さな作品を残してくれていて、それを展示してもらって嬉しくない人はいませんし、その気持ちは読者にも伝わりますね。
サブダさんの作られた絵本と、ラインハートさんのものとは少し違っていて、サブダさんの制作プロセスのうち、様々な色見本を作って、作品のイメージに合うものを切り出してフィットさせるところは、はらぺこ青虫君の作者のエリック・カールさんの作り方と似ているなと感じました。そのような手法は、ある意味で、湧きあがるイメージを意識的に抑えるような働きがあると感じます。
それに対して、ラインハートさんのものは、フィギュアをそのまま筆で描く、やさしい雰囲気の絵が特徴的でした。おそらく、そんな風にまったく違う個性の人たちだから、コラボレーションもうまく行くのでしょうね。
アーチャンは子供向きの、1〜10までマウスを数える絵本が気にいったらしく、会場の売店で購入。これはとても良く出来ていて、小さい数の時は、全体がぱっと掴めるが、数が大きくなっていくと、少し後ろをみたりしないと何匹いるか数えにくいことになっていて、短期記憶を鍛えるのに、ちょうど良い感じでした。

ロバート・サブダ&マシュー・ラインハート POP-UP絵本ミュージアム
https://www2.sogo-gogo.com/common/images/pdf/080402_516_lobato_omote.pdf
https://www2.sogo-gogo.com/common/images/pdf/080402_516_lobato_ura.pdf