『共視論』北山修編を読む(借りる)

図書館に予約しておいたのが、届く。以前に拝読した北山修氏の『幻滅論』http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20040112#p1で取り上げられていた、浮世絵における母子の共視する像と西洋の母子像(聖母子像では共視したり、見つめ合うものは、例外を除いてほとんど無いらしい)についての論考を、同様の問題意識を持った研究者さん含め8名の共著。

共視論 (講談社選書メチエ)

共視論 (講談社選書メチエ)

まだ二十歳くらいの頃に、スーパーのちらし製作のバイトしたことがあり、チーフが「デザイナーの描いた家族像が、どうもしっくりこないから君作り直してくれ」と言ってきた。原画を見ると、家族写真のようなイラストの、赤ちゃんもただ立っていて、バラバラな家族像になってしまっていて、ビックリした記憶が蘇る。すぐに僕は赤ちゃんをお母さんに抱っこさせて、家族の距離を縮めて、作り直して描いた。チーフはそれを見て、納得してOKでしたね。
この本をランダムに少し読んでいて、そう言えば、最近あまり母子像の良いもの見てないなと、改めて思いますね。
子供向きのキャラクターにしても、ミフィーや、キティにしても、他者と密着して、共視するような場面見たこと無いし。