異常な食欲・肥満と関係する問題行動

                                              
日本でのアンケート調査から
  7歳未満 7から18歳 18歳以上
過食 15% 60% 80%
盗み食い15% 65% 80%
過眠5% 20% 50%
睡眠時無呼吸5% 10% 10%
過食症が何故幼児期に発症しないのか、その原因は不明である。
最近、グレリンが注目されている。グレリンは成長ホルモンの分泌と関連する。グレリンの濃度が高いと食欲が出る。PWSでは健常者の3〜5倍の血中濃度がある。最近の研究では、グレリン抑制すると、行動面が良くなったとの報告がある。グレリンの抑制によって、異常な食欲が抑制されるかは、まだ不明であるが、治療薬開発されるとすれば、グレリンに関係したものと予測されている。

グレリンとPWSの関係について(久留米大学 児島将康先生)
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/10000101

また、成長ホルモン治療中の死亡例が海外で3例報告されているが、それぞれ、無呼吸症等肥満が関連していると思われる。現段階での問題として、18歳以上のPWSの50%が糖尿病で、うち80%が糖尿病の治療を受けている事。PWSによる特定疾患としての保険適用は18歳までであり、療育手帳A判定無い場合は、以後は治療費が有料となる点も、考慮しておく必要がある。