芝高康造展 「蟇ニ聴ク」

シェ・ドゥーヴルを出て、雨も止んでいたのでArt Gallery ESPACEへ少し歩いて行き、僕の銅板画の先生の「芝高康造展 「蟇ニ聴ク」」を観ました。先生在廊されていて、少しお話もできました。

芝高康造展 「蟇ニ聴ク」
http://www.espace446.com/exhibition2.html
Art Gallery ESPACEより引用

最近継続して制作されている極太のビュランによる明快で柔らかな線描の断片の作品と、今回はドライポイントによる形の定かでないような、こちらの視線を深い闇の中に引き込むような作品とが並列に置かれている。
そして、ギャラリーの奥の正面の壁に、その二つの異質な世界の表現が重ねあわされた、作品が一点だけ、小さな作品ですが置かれていました。
今まで個人的に観てきた作品の時系列的な並べ方で言えば、最初に明快な極太のビュランの作品があり、ついでドライポイントのふわっとした曖昧なエッジのものがあり、ついでそれらの混合体という認識になるけれど、果たしてそのような直線的な進行で構成されているのだろうかと。
決定論的世界と非決定論的世界とは分離されず何処かで何かのはずみで姿を表すのだろうかと空想。