やっぱり本が好き!国際ブック・アート・ピクニック

陶芸制作で都島へ行く前に天六で降りて、itohen galleryへ。
明日、應典院さんで開催されるワークショップに家族で参加予定ですが、ワークショップされるコスタリカの美術家ロセラ・マトモロスさんによる大きな本を使ったインスタレーションが展示されているので、どんな作品作られているのか知らない方なので拝見してきました。(このワークショップ企画された大阪アーツアポリアの中西美穂さんには、昨年、ホネホネアートワークショップでお世話になりましたし、とても楽しい企画だったので、今回もとても楽しみです)
カフェの奥にあるギャラリーの床にドンと置かれた大きな本、本というよりも折り畳んだ分厚いドローイングの施されたフェルトと言った感じでしょうか。観客は自由に好きなだけその本をめくり、読む事ができるようになっている。
折り畳みの角には鉄芯みたいなのが入っていて、重なりは糊貼りされて、大きいけれどページをめくっていく感じは、普通サイズの本に意識的に近づけている様子。ページをめくるのに抵抗感じる程の重さでも巨大さでもなく、でもめくりながら、そのページのなかに自分の視覚はすべて捉えられて、そこへ入っていくような、一緒に折り畳まれていくような、親しい感触がありますね。施されたドローイングのあちこちに、手や足の裏の痕跡がはっきりと見えていて、長い絵巻物のようなそのドローイングのなかに、僕は何となく、具体美術的なアクションペインティングのような、透明人間にペンキを投げつけるような方法に近いものを一瞬感じましたが、でもやはり折り畳みの効果が大きいのか、次々と表れる場面ごとに、繋がりつつ変化してジャンプしていくようなイメージを得ました。
また、明日のワークショップを経験してみると、その辺りがよりはっきりと感じられるのかもしれません。
カフェの壁に直に描かれた、シンボルのような文字やサインの組合せは、左端に描かれたピラミッドを俯瞰的に見たような線描が印象的で、人間的な能力の限界によって、決して事物の裏側も含めた全体像を獲得できない様を、だからと言って、諦観する訳でもなく、圧倒され驚きながらも、人間的なちからによって世界と応答し続ける姿のようで、ユニークなものと感じました。

やっぱり本が好き!国際ブック・アート・ピクニック
http://bookartpic.exblog.jp/

リフレクト・アクション展
http://www.skky.info/
itohen galleryより引用