授業参観

小学校で授業参観がありました。生活様式の変化を昔の時代と親が子供の頃と現在とに時代を三区分して、子供達がいくつかの班に分かれて、劇やクイズ形式など盛り込んだ発表会の形で進められました。アーチャンは昨日家で、先生に書いていただいたセリフのカードで練習していました。先生のお話では直前のリハーサルではうまくいったそうですが、本番で原稿が最初見当たらなくて、少し緊張したのか、お友達に助けてもらって一緒に読み上げていました。入学以来、同級生のお友達がやさしく接してくれるし、出来る範囲の事は分担させてくれている感じが伝わってきて、とても嬉しい光景です。保育所以来のインクルージョン教育をしていただいて、我家の場合は様々な面で理想に近い教育環境にいると感じています。感謝です。
午後、授業参観から少し時間を開けて、懇談会があり、再び小学校へ夫婦で行きました。先生のお話では、クラス全体が最近とても落ち着いてきたそうで、皆それぞれに成長している感じは、午前中の発表会でもこちらに充分伝わってきました。発表会までの経過などお聞きすると、子供達どうしで分担を決めたり、調整ができているらしい。アーチャンが発表会の本番で、原稿見失ってもお友達のフォローでパニックにならないで、何とか乗り切れたところ、お友達が居てくれるのでアーチャンも安心している感じがあり、そこも嬉しいところです。
新学期4年生からは、クラブ活動も始るらしく、明日、それぞれのクラブの見学会と来週クラブの発表会があるらしく、アーチャンがどれを希望するのか楽しみです。僕達の予想は料理教室かなと思っていますが、アーチャンの行動見ていると、何でも最初に見たものに飛びついてしまう傾向があり、発表会の発表の順番に左右されそうにも思います。
今日の5時間目の授業はパソコンを使った課題だったらしく、アーチャンは毎週土曜日に京都で、こころの未来研究センターさんの療育でパソコン使っての課題に取りくむ事も多いので、慣れていたのか、かな入力にして、うまく課題を解けたらしい。
宿題の日記の課題がアーチャンには、ちょうどワークショップなどで自分で作ったものを見て絵画としても描くという訓練にうまくはまりそうなので、4年生になっても同じようなサイクルでぜひ実施して欲しいと御願いする。prader-willi症候群の子どもの描く絵は、重なり図が描けないとか、自己を中心とした焦点のある絵を描けない傾向があるし、観察者中心座標系の認知に変異があるのではないだろうかと個人的には推測しているのですが、でもまだ可塑性があるとして、さまざまな刺激を与えているうちに、何らかの変化が見えてくるのでは無いかと期待しているし、繰り返し課題に取り組むには、小学校の宿題の日記に添付する絵という形でできれば、提出後に先生からの添削も入り、それがコミュニケーションとしてつながって、本人もやる気出してくれそうに思います。

教室の背後に掲示してあった「おにたのぼうし」を書写したもの。登場人物がたぶん豆を入れてまいているところのようですが、胸のところの入れ物の表現などは、やはり立体物を平面として描くところの負荷が高いようで、上から見た円と側面からの姿とが分離して描かれています。でも、人物の前に重なり図的に描かれているので、これも変化のひとつかもしれません。下にある、漏斗みたいなものも、デビッド・マーの三次元イメージの説明図のように、パーツに分離して描かれているようです。

食育の展示コーナーに、アーチャンの描いた絵が展示されていました。いつごろ描かれたものなのか分かりませんでしたが、これの左上の形についてアーチャンに聞くと、ミルクを入れるカップらしく、これも分離した三次元イメージの展開図のようで、今までの表現と同じようであるし、最近の変化と較べてみるといくつか違いも感じられます。