セミの抜け殻

何故かセミの抜け殻が好きで見つけてはひらって来るアーチャン。スケッチブックにエンピツで描いていました。やはり立体を二次元に描く時に、視覚認知のところで変異がある様子で、部品のように体の各パーツは描けるが、見たままの全体像を描くという事ができないようですね。全体のラフな輪郭を描いて、それから部分を完成させるというような描き方はやらないですね。細部をきちっと描いてつなげていくような、パズルを繋げているような感じがします。
少し前の、こころの未来研究センターの療育http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20080301/ryouikuで、小さな「ひ」の文字で構成された「く」の文字を見たときに、アーチャンは全体像としての「く」はすぐに描きましたが、細部の「ひ」については、こちらから指摘すると気付きますが、それ以前に気付いていたか否かは、おそらく認知できていなかった様子でした。そこから担当の方からは、アーチャンの場合、対象の全体像に対する認知が強く、細部は無視して認知する傾向があるとのお話でした。
でも、絵を描くところなど、毎日いろいろな面を細かく見ていますと、少し矛盾したところがありますから、とりあえず今は、それをきちんと記録して、この子たちの視覚認知がどうなっているのか、知りたいし、そこを刺激していけば、様々な学習障害のところも、可塑性があって、変異があったとしても、他の部分が補ったりして、良くなっていかないかと期待してしまいます。